一言でいってもいろいろなダメージがあります。
大きく分けてドライヤーやシャンプー、アイロン、紫外線等の物理的な要因、すなわち髪の表面をダメージさせる外部的なものが一つ。またパーマやカラー等科学的に髪の構造を壊してしまう内部的なダメージが2つ目です。また、シャンプーの原料である界面活性剤は汚れ(皮脂や油汚れ)を落とす一方ダメージにも繋がっていきます(特に合成界面活性剤は)それが3つ目です。
髪はたんぱく質でできており熱に弱く約180℃でたんぱく変性をおこしてしまいます。
変性を起こした髪はじょじょに硬くなりごわついてしまい、がさがさして指通りが悪くなります。それが
ドライヤーやこて、うアイロン等の熱によるダメージです。
また強い紫外線(一重項酸素)は活性酸素で髪の細胞を破壊してしまいます。
その熱や紫外線により表面のキューティクルが本来の機能をしなくなりごわつき、がさつき、ぎしぎし
といったダメージにつながっていくのです。(たんぱく変性とは生卵を焼いて卵焼きにしたような状態です)
そして繰り返しのパーマやカラーは内部のたんぱく質やCMCを流失させ髪の結合を弱くして髪本来
の強度を失わせてしまいます。たんぱく質が流失することでつながっていた結合が少なくなり乾燥や
切れ毛、枝毛、また弾力がなくなるという原因になります。
CMCとは髪の結合を接着剤のようにくっつけている油分です。これが少なくなってくると結合自体が
くっつかなくなり強度を下げてしまいます。またキューティクルもこのCMCによって表面にくっついて
います。ですからCMC減少により剥がれやすくなります。その他に水分や油分の通り道でありその
量を調節する役割もしています。
このようにドライヤー、アイロン、紫外線等により表面がダメージし、カラーやパーマで内部のたんぱく質、
CMCが流出してだんだんダメージヘアになっていくのです。